TDRショット工法

工法について

クリーンな作業環境で高品質な部材性能を実現、断面修復用湿式吹付け工法

中性化や塩害などにより劣化した橋梁、高架、桟橋、上下水道施設、トンネル覆工などのコンクリート構造物の補修に広く活用できる技術として、断面修復工法があります。 「TDRショット工法」は、セメント及び細骨材を主成分としたプレミックスタイプの無機系特殊モルタルを現場にて練り混ぜて吹き付ける断面修復工法です。

硬化促進剤を用いることにより、はく落のない安定した厚吹付けが可能であると共に、粉じんやはね返りの発生が少ないクリーンな作業環境を実現します。また、ポリマーセメントモルタルに匹敵する乾燥収縮抵抗性を持つなどの高品質な補修部材の構築が可能で、コンクリート構造物の延命化に貢献します。

工法の特徴

  • 粉じん・はね返りの発生が少ない。上向きで15cm程度までの厚吹付けが可能。
  • 補強繊維の添加により、高いじん性を実現した。
  • ポリマーセメントモルタルに匹敵する硬化収縮特性を実現した。
  • 硬化促進剤の添加量を調整することで、コテ仕上げを可能にでき、綺麗な部材表面を実現した。
  • 従来の断面修復吹付け工法よりローコスト。
  • 良好な鉄筋背面への充填性を実現した。
  • 特殊ノズルの開発により、橋梁支承のような狭小部位も施工可能。
  • 既存のコンクリート面に補強材を配置した上で、吹き付けることで、新旧一体となって外力に対抗できます。

従来工法との比較

乾式
吹付け工法
湿式吹付け工法
ポリマーセメントモルタル
TDRショット工法
施工能力
はね返り ×
粉じん ×
耐久性
経済性

技術データ

標準配合

単位量(kg/m3) 硬化促進剤(kg) ビニロンファイバー(kg)
TDRモルタル
1900 266 38 6.5~13.0

フレッシュ性状と施工性

ミニスランプ(mm) モルタル吐出量(m3/hr) はね返り率(%)
95±25 0.2~1.0 2~5

強度特性(JHS-416法)

強度特性(N/mm2) 材齢
71時間 3時間 1日 7日 28日
圧縮強度 70.25 70.44 712.8 730.5 742.3
曲げ強度 73.1 75.9 77.8
付着強度 湿潤 71.6 72.1
耐アルカリ 71.6
湿冷繰返し 71.5

※湿冷繰返し試験の養生温度:20℃

硬化収縮特性(JHS-416法)

遮塩性(塩化物イオン深さ)

技術評価並びに登録

  1. 「吹付けモルタルの性能評価試験試験結果報告書」(社)日本建設機械化協会施工技術総合研究所H16.12
  2. NETIS登録:KT-050010V(新技術活用システムによる小実績優良技術に指定)H19.11
  3. 西日本旅客鉄道株式会社断面修復材認定H18.3/九州旅客鉄道株式会社断面修復材認定H20.8

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